卒業制作優秀作品集 2006

塚本英世賞

デザイン工学科 / デジタル情報デザイン専攻

金本 真梨子

haco.
技法・素材 :
Photoshp7.0, Illustrator10.0, Flash8, Maya5.0
「目で楽しみ,触りながら何かを感じたりができるウェブサイトを作りたい。」と思ったのが、この作品を作るきっかけでした。“色”は私がデザインする為に必要不可欠な存在。“自然”は、私が生きる為に必要不可欠な存在。どちらも表現する事はとても難しいですが、この作品はその第一歩となりました。是非、触って体験してみて下さい。

校長賞

キャラクター造形学科 / 漫画・アニメーション専攻

藤田 陽平 / 冨田 弘彦 / 村田 哲也 / 中谷 肇

夢路CAN
技法・素材 :
ミクストメディア
目指したのは個性あるキャラクターたちがあふれる世界でした。ストーリーアニメーションをメインの舞台に制作した私たちのキャラクターは、幅広い作品展開の中でにぎやかに表現されたと思います。今回多くの方に見ていただく事になったこの機会を、キャラクターたちも一緒に喜んでくれているでしょう。

ミネアポリス
美術デザイン大学 学長賞

デザイン学科 / 映像専攻

武田 知定

マチノリズム
技法・素材 :
sony PD -150
スケートボードと出会って七年。 始めた当初イメージしていたスケートボードは、ただただカッコイイものでした。現実は甘い物ではなく、苦痛と苦悩の連続…。一番最初にイメージした『カッコイイスケートボード』を映像化したいと考えました。大好きなスケートボードをテーマとした、映像作品が評価された事がとても嬉しい。

美術・工芸学科 / プリントメイキング専攻

松本 良太

マンションシンドローム
技法・素材 :
木, 鳥の子紙, リトインク黒, ベイビーパウダー, パネル
1ブロックは部屋で、これは18部屋のマンションです。マンションは以前から模索しているテーマで、今回家族のくり返しが同時平行で営まれているうちと、壁を隔ててもれ聞こえてくる生活音などでしかうかがい知ることができない表面との関係性を木版画のインスタレーションという形で表現しました。

芸術研究科 / 美術専攻 絵画コース

金城 理子

花詩
技法・素材 :
ミクストメデイア, キャンバス・1455×1455mm
この作品を描く時、色とりどりの植物に囲まれた実家の暖かい庭で、いつも肌で感じていた強いエネルギーを思い出していました。その場所は大好きで、沖縄を離れていることでますます植物を想う気持ちが強くなり絵にしたいと考え、このような抽象化された色や形が現れました。私もエネルギーの一部となり同化していくような気持ちになりました。

芸術研究科 / 美術専攻 プリントメイキングコース

常本 若菜

みずがながれる 01 — 06
技法・素材 :
コラグラフ
自分が心地いいように形と色をおいていきました。手と体を動かしてひとつひとつの作業を進め、最後に紙に刷り上げる嬉しさや緊張は版画ならではのものだと思っています。版を使った今回の技法は、私の可能性とこれからを大きく広げてくれました。作品名にはあたりまえのようで贅沢なこと、そのような意味も込めました。

芸術研究科 / 工芸専攻 陶芸コース

尹 美善

立華
技法・素材 :
磁器
基本的なつぼの形や器の形を変形して見たかった。この作品の形はつぼに花いれをしていることではなく自分がはじめからつぼから花を咲かせる、咲かせたい気持ちで、つぼから花が咲いているイメージを出して見た。

デザイン工学科 / ライフデザイン専攻

平澤 千香

Pigmy 〜デスクアクセサリー〜
技法・素材 :
プラスチック, その他
毎日の暮らしがなんだかちょっと楽しくなる。そんなデスクアクセサリーの提案です。机の上で一生懸命お手伝いをする愛らしい生き物。そんなイメージで作りました。表情はあえてつけず、見てくれた人の気持ちでイメージしてもらえたらと思います。

デザイン学科 / グラフィックデザイン専攻 MCコース

勝村 佳代

大人よ、襟を正せ。
技法・素材 :
photoshop, illustrator, 新聞広告二連版545×813×12枚
子供による犯罪、親子内での殺人が目立つ今日に今一度、子供の手本となる大人の常識とマナーを考え直すべきだと考え、それらを問う政府公報を制作しました。「モラルと価値観」「現実とバーチャル」「子供と現実」「電車のマナー」の四つのテーマに分け、日常生活の中への問題提起方法を追求しました。

デザイン学科 / グラフィックデザイン専攻 PCコース

野口 明日美

きえていく風景があります
技法・素材 :
透明水彩, photoshop, illustrator, B1×6枚, 他
私が生まれ育った泉北ニュータウンという地域を再認識し、風化していくものをもう一度見つめなおす事で、故郷である町を大切にしていこうという気持ちを持ってもらうためのきっかけづくりとして制作しました。ふるさとから消えていく、なつかしい風景をおぼえておくために。

デザイン学科 / グラフィックデザイン専攻 CCコース

吉谷 美喜

character design promotion「aniy」
技法・素材 :
紙, 樹脂, 布, B1×4枚, その他
この作品は、実際に販売することを目的として制作しました。人形を買ってくださるお客様にとって特別な存在であるようにデザインやプランを考えました。

デザイン学科 / イラストレーション専攻 FIコース

有持 綾子

FREEDOM TRIP
技法・素材 :
アクリルガッシュ, キャンソンボード, B1×5枚
私は,疲れた時や寂しい時に旅行をして癒されたいという願望があります。いろんな所に飛んで行って自由旅行をする絵を描きました。傷だらけのハートのカバンを持って、ケーキの世界・キノコの国・好きな人の所・一度にたくさんの国を楽しめる世界へ。カバンの傷は減り、完全に傷が消える時は家族の元へ帰ったとき、私の一番癒される所は実家です。

デザイン学科 / イラストレーション専攻 RIコース

美濃部 由実

昭和的生活
技法・素材 :
紙粘土, 石粉粘土, 針金, スタイロホーム, その他, 86×65×40
私は前から昭和の時代が好きで、その空気や暖かさを立体で表現したくてこの作品を作りました。

デザイン学科 / スペースデザイン専攻

北東 真

to Laputa 〜現代都市における空中庭園〜
技法・素材 :
B1×3枚, ミクストメディア, モデリング800×1100×600他3個
コンクリート建築が林立し、アスファルトで地上が覆われた都は、私にはまるで砂漠のように見える。ただここには、かってのような夢や愛や自由は感じない。そこで私は「自然」をテーマに、都会に緑あふれる空中庭園を設計しました。そこでは、人間本来の素直な心で創られた物語が、まわりの自然により、生み出されるはずであると考えました。

美術・工芸学科 / 絵画専攻

中村 吉貴

醒めない夢の夜
技法・素材 :
油絵の具, キャンバス, 1622×1303mm
夜が来て、私は眠りにつく。争いや悲しみ、辛い出来事を、眠りの安らぎは浄化して。作品全体のテーマを「眠りの安らぎ」とし、日常生活における様々な出来事による喜怒哀楽などの感情をまず描きたいと考え、眠りによってもたらされる安らぎのイメージで人物を描き画面をまとめました。

美術・工芸学科 / 彫金アクセサリー専攻

荻野 真理子

ウエエ
技法・素材 :
アルミ, 真鍮, 鉄, 木, 650×850×2045
今回の作品のイメージはクジラが水中から飛び跳ねた際に見える前ヒレと飛び散る水しぶきをもとに制作しました。クジラの跳ねあがる勢いと、水しぶきの上に散らばる様子を、表面にテクスチャーをつけた金属の板で表現し、また常に上を目指す気持ちを忘れない、という自分の思いも込めました。

キャラクター造形学科 / 漫画専攻

水田 一路

ウェルカム トゥ ザ・ジャングル
技法・素材 :
インク, スクリーントーン, B1×1, B4原稿18頁
人間社会で生きて行くというのは苦しいと思うことがあります。しかし、自然の中で生きている生物には常に死というものがあります。社会の中には様々な問題はあるけれど、「自分の立場はまだ苦しむだけでマシか。」とそんな思いで描きました。

卒業制作展
ポスター公募
校長賞

美術・工芸学科 / プリントメイキング専攻

柳 敦子

へアースタイル(ふくろう)
技法・素材 :
シルクスクリーン, 78.8×54.5
最近「きもかわいい」「エロかっこいい」など、プラス要素とマイナス要素の間の感覚が支持されていると思います。この女性の髪型はフクロウの形をしています。フクロウは「神」でもあり「悪魔」でもあるという両義性を持つ象徴なので、このような曖昧な美意識を考える上でモチーフとして使用してみました。