第6弾 寄贈プロジェクト「山村幸則さんの作品を美術館に贈りましょう」

2022. 04. 25

活動報告

ユーザー
受験生 / 在校生 / 卒業生 / 企業・一般の方 / 保護者
コース
グラフィックデザイン / デジタルデザイン / イラストレーション / プロダクトデザイン / インテリアデザイン / マンガ / コミックイラスト / アニメ / フィギュア / 絵画 / 版画 / アクセサリー / 陶芸

美術・工芸コース(陶芸) 山村幸則先生(大阪芸術大学 客員教授)が、美術館にアートを贈る会の第6弾 寄贈プロジェクトに選出されましたので、ご紹介させていただきます。

 

第6弾 寄贈プロジェクト

「山村幸則さんの作品を 美術館に贈りましょう」

芦屋の歴史・風土・風景を体操と一緒に伝え残そう

 

ある日、芦屋川沿いにて、1本の黒松がまるで人の姿に見えました。 川下の海辺では穏やかな光の中、体操をしている方を見かけました。 長閑な環境で生育する黒松とそこに暮らす人々が重なり、 『芦屋体操第一、第二』の制作に繋がりました。 何方(どなた)にも作品にご参加頂くことで親しみ、豊かな時間が育まれてゆくことを願っています。山村幸則

 

山村幸則 Yukinori Yamamura

1972年兵庫県神戸市生まれ。1994年大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コース卒業。2005年 国立オスロ芸術大学芸術学部大学院修士課程修了 (ノルウェー王国 )。その後、様々な国や地域にて滞在制作を行い、土地の歴史や文化、人々との出会いや交流の中から、素材や表現方法を模索し、作品を具現化。その過程と作品を介して生まれる多様な関係性、繋がりを大切に考えている作家である。

 

第6弾寄贈プロジェクト作品について

山村幸則さんの作品《芦屋体操第一》《芦屋体操第二》を美術館に贈るプロジェクトです。

今回は初めて会員(市民)から寄贈作品の提案を受け、検討を重ねた結果、第6弾 の寄贈プロジェクトとして、山村幸則さんの映像作品(体操付)と写真作品を阪神間の美術館に贈るプロジェクトをスタートさせました。

山村作品の特徴は、その土地を歩き、歴史や現状を調査し「感じとる」ことから作品づくりを始めるところにあります。

《芦屋体操第一・第二》の制作に際しては、芦屋を歩き、実際に遭遇し感動した出来事から着想しました。芦屋の風景を背景に歴史を語り継ぐような作品です。作家の家族も登場し、家族愛も感じ取れる内容になっています。

また、体操はいまを生きる人たちが実際に行う行為として、常に生き続けていくことにもなります。《芦屋体操第一》は芦屋市立美術博物館にて、《芦屋体操第二》はギャラリーあしやシューレにて初出。

 

寄贈予定の山村幸則作品

<映像作品> 《芦屋体操第一》(体操付) 2012年制作 [30分 40 秒]

《芦屋体操第二》(体操付) 2016年制作 [30分 40 秒]

<写真作品> 《芦屋体操第一》 写真 、手彩色 2012年制作 [10点組、各 297×210mm、額付き]

《芦屋体操第二》 写真 、手彩色 2016年制作 [10点組、各 297×210mm、額付き]

 

美術館にアートを贈る会は、2004年10月に発足して以来、市民と美術館、アーティストの間に作品を介して、新たな関係を提案し続けています。私たち市民がこんな作品をもってほしいと、美術館に積極的にアートを贈っていくことで市民が美術館へもっと関わっていき、また美術館が市民のための役割をこれまで以上に考えるきっかけになればと願っています。http://www.art-okuru.org/

第1弾から第5弾までそれぞれ異なるプロセスをたどり寄贈を完了しています。

市民参加のプロジェクトとして、今回は初めて会員(市民)からの寄贈提案作品を検討し、新規プロジェクトとして取り上げています。(カッコ内は作品寄贈年)

第1弾 藤本由紀夫 《HORIZONTAL MUSIC》 西宮市大谷記念美術館(2006年)

第2弾 栗田宏一  《ソイル・ライブラリー/ 和歌山》 和歌山県立近代美術館(2010年)

第3弾 伊庭靖子  《untitled》3点 滋賀県立近代美術館(2011年)

第4弾 今村源   《シダとなる・イタミ 2013》 伊丹市立美術館(2014年)

第5弾 児玉靖枝  《landscape》《深韻—水の系譜(霧雨)五》

《深韻—水の系譜(霧雨) 十二》兵庫県立美術館(2017年)

 

山村幸則作品寄贈プロジェクトへご協力ください。

特典:美術館に作品を寄贈の際、目録にご協力者全員のお名前を明記いたします。

匿名希望の方はその旨をお申し出ください。

協力方法は、下記URLからご確認ください。

http://www.art-okuru.org/project/index.html