毎日新聞朝刊7月で、またも坂田絵理奈さんのイラストが採用されました。 1日1枚、30話分の挿し絵のお仕事をいただきました。 昨年の6月についで2度目 です。 去年の様子はこちら→2010年5月29日ブログ
 前回の作品がとても評判が良かったので、 作家さんからのリクエストで決まったのだとか。
仕事の依頼は、ちょうど3月の震災直後。 その影響で本来のスケジュールより1ヶ月ほど 遅れてしまったので、取材時でもまだ半分の15枚しか 出来てないとちょっと不安気な坂田さん。 自分自身のスケジュール調整が足りなかったことも、 半分しか出来ていない原因だと謙虚な姿勢 前作ではたくさんの感想をもらって嬉しかった反面、 こうすればもっと読者に伝わったのでは?という後悔が残ったそうです。 その反省を活かして、今回は余裕をもって描けていると坂田さん。 この1年で格段の成長をしたようですね。 今回のお話「朝はまた来る」は、ある県の炭坑が舞台のため、若い坂田さんには 分からないことばかりで、事前に調べないといけないことが多かったのです。 時代も昭和40年から50年ですから、坂田さんの生まれるずーっと前のこと。 当時の服装や建物の様子など、時代考証がとても重要になってきます。 ところが驚くべき偶然 がありました。なんと坂田さん、 美専の学生時代に夏期研修で行った先に、廃墟となった炭鉱があったのです。 惜しいことに廃墟となった街の中を歩くことは出来ませんでしたが、 炭鉱の歴史などを聞いて、大体の雰囲気はつかめていて、 時代背景も頭にはインプットされていたのです。こんなところで役立つとは アパートのベランダや神社の鳥居の材質など細かい所は、 写真集などを参考にしたそうです。 「お話の挿し絵という仕事をいただいて思うことは、 本を読むことが好きで 良かったということ。」と坂田さん どこに話のポイントがあって、どう読みとって欲しいかを理解した上で 挿し絵を描いていかないと、お話が台無しになってしまいます。
まず前半の15枚をラフ案で提出し、OKが出たら色づけです。 このラフ案が一番重要で、半分以上の制作時間をさいて 悩みに悩み抜いているんだそう。 後半のラフ案15枚はこれからの1週間でチェックしてもらい、 原画は一日一枚のペースで仕上げて行くのだとか。 締切りが決まっているプロの仕事ですね。
お話のイメージに合わせて、炭坑のすすけた様子などを 色鉛筆とアクリル絵の具リキテックスで描き進めていると、 仕上がった中の数枚を特別に見せてもらいました。
人物がとても表情豊かで、動きも大きく、 話の展開が楽しみです。絵を見ているだけで 早く読みたいという衝動にかられます。 こうして取材のために美専に来てもらった時に、 懐かしいなーってイラスト1年生の授業を のぞきに行ってみると、その場にいた学生と 思いがけず絵の話で盛り上がってしまいました。 ←学生時代の担任、高安勲先生と久々の再会
坂田さんは学校案内2011 に紹介されていたので、 その学生さんが受験生の時に彼女のことも作品の美人画も知っていたのでした。 直接のアドバイスが聞けて、1年生は思わぬチャンス到来 でした。 今日の毎日新聞朝刊に「7月の新しい童話です」という告知が出ました。 定期購読されている方は、必ずチェック してくださいね。 美専でも在校生に見て欲しいから、掲示板いっぱいに貼り出す予定です。 もしお話を見逃したって方は、新聞掲載後でも毎日新聞HPで読むことが出来ます。 →毎日新聞「読んであげて」コーナー 今年の坂田さんの目標は、大きな公募展で大賞をとること 飛び込みで自分の作品を売り込む際に、何か大きなところで評価されたという 実績があれば、相手方の聴き方も違ってくるということを実感したそうです。 こうして2年連続毎日新聞で挿し絵の仕事をもらうということも大きな評価 彼女はしっかりとした考えがあり、絵を描くにあたってぶれていません。 「どんな作風やモチーフであっても、自分のカラーは出てくる。」 きっと10年後、いや5年後には、坂田さんはきっと大活躍していることでしょう。 |