2010年2月アーカイブ

   
 
   おなじみの現代クラフトギャラリーへ、
   不思議なタイトル?がついた展覧会に行きました

   それは、塚本友毅さん(2000年陶芸専攻卒業)の個展
   「つかもとゆうき展 ーテボン・テボンの器ー」 
   2010年2月8日(月)ー2月13日(土)
   現代クラフトギャラリー 
    <展覧会は終了しました>

 
  テボン・テボンの器とは、
   雫の落ちたときの響きを、「テボン・テボン」と表現し
   色土を液体状にして、成形した作品の表面に
   載せて焼成する器で、彼の造語だそうです。


全面にカラフルな色土で覆われた器は、楽しげな表情をかもし出していました。
とくに今回の自信作はと聞くと、「ひも作り」成形した片口花器だとか。
確かに「ひも作り」の存在感と、盛り上がった色土のボリューム感とが調和して量感がある見応えのある作品でした。


 
















「ロクロ成形」での湯のみ・カップ・鉢にはマット釉が、同じ色土での装飾が、趣が異なる表情を示し
今後の彼の方向性を示しているように感じました。

カラフルな色土を用いた装飾は、彼がここ数年追求しているテーマでもあります。
近年「デコ電・ネイルアート」に総称される、装飾に対する意識の高まりは、
陶芸の世界でも大きなうねりとなりつつあります。

とくに印象に残った作品は、五つのサイコロでした。
これは蓋物と聞くと、ただのサイコロとの事でしたが、
『装飾の力』とでも言う言葉で表される存在感あふれる作品でした。

3月・5月とグループ展が続くようですが、
どのような作品作りが展開されるのか、楽しみにしながら画廊を後にしました  

  
   投稿者 : 陶芸専攻教員 伊藤 均


   
 


目から癒されます!

2010年2月23日
1月14日(木)、
美専のとある廊下の一角で何事かが行なわれています
それは……写真撮影です。
2月26日から開催のスペースデザイン専攻の学外展
『空間デザイン展』にむけての準備です。
 
  喜多捷夫先生の照明デザインの授業では、
 和紙を使った作品づくりを行なったそうです。
 今回は1人1人の作品の撮影が
 行なわれています。

 作品を撮影するのは、
  自分の作品を残すためでもあるそうです。

 確かに!
 データに残せば劣化しません。
 『写真撮影をした』ことで、作品に対する
 自分自身の記憶もよりいっそう強まると思います。

 
持ち歩くことのできない作品も、
写真なら誰かに紹介するのも簡単ですね。

ポートフォリオ
(作った作品を写真に撮ってファイルにまとめたもの)
もそういう役目のためにあるものですよね。

作品が一番良く見える一番良い角度で撮る。
その角度や明るさは学生自身が決めること、
と先生はおっしゃいます。

自分自身の作品なのだから、
そこまで責任を持つことは当然のことなのですね

和紙を通して感じる灯りは、とても温かです。
伝統的な日本家屋にはもちろん、現代的なデザインの部屋のインテリアとしてもピッタリきそうな
デザインの灯りたちです。お部屋のインテリアの参考に、ぜひご覧になってみてください

 
      
      大阪芸術大学附属
  
大阪美術専門学校
   空間デザイン 展

  
    2010年2月26日(金)ー3月3日(水)
    10:00ー19:00
     (最終日は17:00まで)
    Gallery キットハウス→こちら


大阪西天満には「大江ビルヂング」というアンティークな景観のビルがあります。
この「大江ビルヂング」には、乙画廊、番画廊という二軒の画廊があって、私もよく展覧会を拝見します。
その乙画廊で開催中の、清水祐貴子銅版画展に行ってきました。

2010_2_20_2.jpg   2010_2_20_1.jpg

清水祐貴子さんは、1993年にプリントメイキング専攻を卒業し、
高知国際版画トリエンナーレ、東京国際ミニプリントトリエンナーレ、東京国際版画トリエンナーレ入選、
第17回 美術ギャラリー伊丹大賞展で奨励賞を受賞するなど銅版画家として活躍しています。
2008・2009年とギャラリー椿(東京)での個展、そして今年は大阪の乙画廊で個展を開催するなど、
近年特に精力的な活動が目立ちます

2010_2_20_4.jpg  今回の乙画廊の個展は、約20点の版画作品で会場が構成されていました。
 彼女はこれまで銅版画技法だけで制作を続けてきたのですが、
 新たに木版を併用することで、柔らかく優しい画面を作り出すことに成功しています。
 細い線と柔らかな色面が、最近の彼女の作品の特色なのですが、
 今回の個展はよりいっそう洗練された画面になっているのが印象的です。

 西天満には画廊がたくさんあって、画廊巡りには最適な場所です
 著名作家の展覧会はもちろん、学生や若い作家の展覧会も
 それぞれの画廊で毎週開催されています。
 清水さんのような美専卒業生の展覧会にもよく出会います。
 学校での勉強だけではなく、町に出て生の作品に出会うことも大切です。
 まずはこの展覧会に足を運んでみましょう

 投稿者 : プリントメイキング専攻教員 クサカベカズシ


清水祐貴子銅版画展 ー空中遊びー
 2010年2月17日(水)ー27日(土)
 11時ー18時 <日曜定休>

 乙画廊  tel.06-6311-3322 
 〒530-0047 大阪市北区西天満2-8-1 大江ビルヂング101 


ある休日のアメリカ村三角公園。
文庫本を手にした女の子に、どこからともなく現れたアーティスト。
何が始まるのやら??? アーティストは手にしたバッグから、取り出したるは筆と数色のカラー



大胆にも顔に筆を走らせていきます 何のためらいもありません
次々に色が重ねられていきます。素早い筆さばきで、あっという間に動物顔に変身。
それでいてリアルすぎず、かわいさも残した、絶妙なデザイン
       
           
まわりにいた若い女の子が、2人目をつとめます。そして3人目、4人目と次々に華やかに変身していきます。
なんと、見ていた家族連れまでも!!!小さな子も、じーっと座ってかわいく変身するのを待ってます。

女の子の3人連れも順番を待って、
フェイスではなく首筋に
リクエストした絵柄を描いてもらいます。

描いてもらう方もそれぞれにこだわりがあるので、
描くほうも幅広いデザインができないと
いけませんね

このアーティストは誰でしょう?
そしてこのイベントの仕掛け人は?
昨年春にグラフィックデザイン専攻を卒業した、
高(たか)千鶴さんが統括プランナー。
美専の学校案内「味本」に紹介されている
ユニークな人です。

 アーティストも、本校イラストレーション専攻に
 在籍したことのある、上田(あげた)豊久さん。
 あるテーマパークで、
 フェイスペイントの仕事につきました。

 すぐに採用されるなんて、その時点から既に
 プロ並みの実力だったんでしょうね。
 今見ても素晴らしい出来栄えです。

 あちこちにいたフェイスペイントをされる若者も、
 実は美専の仲間たち。
 卒業生も仕事の合間に参加、
 イラストレーション専攻1年生も何人か来てました。

やっぱり美専はアットホームな学校ですね。卒業してからも連絡をとりあってるようです
このメンバーは、アーティスト集団『3Y』
さきに紹介した二人に、イラスト専攻卒業の鷲尾祥次さんが加わってメインは3人。

代表の高千鶴さんにインタビューしてみました。 
『グループ全体で仲良く、卒業してからも定期的に遊んでいたのですが、
 気が付いたらこの3人になっていた・・・という話。 
 今のところすぐに集合できて、仕事にある程度自由がきくのがこの3人だったという感じです!

 enjoy  try  easy のおしりの三つを取って『3Y』です。
 簡単にチャレンジできて楽しめるがコンセプトなので、そこから分かりやすく持ってきました。
 しばらくはこのフェイスペイントで遊んでいく計画です。

 ただ今回の反省点がいくつかあったので、そこを改善して、
 フェイスペイントに限らず、もっと気軽に出来る、ライブペイントや、
 展示とは違ったクリエイティブがあるのかと思うので、常にチャレンジして行きます!おー!』

威勢のいいコメント!をいただきました。
今後の活躍が大注目です!!! 次回のイベント情報もチェックしてください。
 『3Y』のブログはこちら → 新しい遊びのブログ   


外では雪がちらつくくらい寒い2月6日(土)の朝、学生たちがぞくぞくと登校してきました
今日はグラフィックデザイン、イラストレーション専攻の一年生の進級プレゼンテーションの日なのです。
本番を前に、先生方が集まり打ち合わせをされています。もちろん学生は立ち入り禁止です。
親心…?プロとしての厳しい目線…
先生方はどのような気持ちでこのプレゼンを迎えるのでしょうか。

 教室の前方には先生方が着席して
 学生の発表を見守ります
 専攻ごと交代に5人ずつ前に出て、
 学生番号順に一人ひとりプレゼンをしていきます。
 総勢13人の先生方を前に、学生たちは思うように
 自分の作品について語ることはできるでしょうか…?

 集まった60名あまりの学生たちの中にも、
 人前に出るのが苦手なタイプの
 学生さんもいますよね。
 しかし!2年生に進級するため、
 避けては通れない道なのです

はじめはイラストレーション専攻の5人から。
設けられたテーマは『B4サイズの用紙4枚を
関連させたイラストレーション』

イラストのテーマは各自が設定、画材は自由です。
4枚で1つのストーリーを表現したもの、
喜怒哀楽4つの感情を現したもの…
様々なテーマの作品が並びます。

5人の発表が終わると、先生方の講評です。
構成や色彩面でのアドバイス、
個々の作品の良いところ、まだ改良できる点、
今後の成長へと繋がっていくコメントを下さいます。

 こんなにたくさんのプロの意見を、
 一度に聞けるチャンスは滅多にありません
 どの作品に対しての講評も勉強になることばかり。
 貴重なアドバイス、一言一句聞き漏らさないよう
 耳をダンボにして聞きたいところです

 が学生たちは発表への不安感、
 終わった安心感でそれどころではない様子。
 私も学生だったとき、
 そんな経験があるのでよーく分かります…。
 とてももったいないことをしていたのだなあ、
 と卒業した今になって思います。
 学生のみなさーん!今のうちですよーっ

さて、次はグラフィック専攻の順番です。
テーマは『バレンタイン商戦における
駅張り用の宣伝ポスター』

今回はB4サイズでの作成ですが、
実際の駅のポスターはB1サイズです。
企業の既存、オリジナルは問いません。

バレンタインといっても、
一概にチョコレートとは限りません、
バレンタインに関連づけた企画、
アパレルブランドのセール、携帯用食品の宣伝、
学生の数だけアイデアがあります。

グラフィックデザイン、イラストレーションともに必要なのは、伝える力が備わっていることだと思います。
デザインとは、依頼主から提示された情報を
私たちに分かりやすい形に表すことが基本の『き』だと思うからです。
全体のバランスを見る目を養うことも大切です。
その期間が、学生である今ではないでしょうか。
社会人になれば、自由になる時間もなかなか取りづらくなってしまいます
街や美術館で、ポスター、印刷物、美術品、たくさんのものに触れてくださいね

…と、学生時代そうしなかった私が言うのもおこがましいのですが(笑)
無事2年生に進級してからも、まだまだ学ぶ時間はありますよー!
お互い刺激し合える仲間たちのいるこの美専で、一緒に成長していきましょう
グラフィックデザイン、イラストレーションの専攻のみなさん、見学させて頂きありがとうございました。


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